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観光ではなかなか見えないけれど、実はこんなベトナムが好き。
今回はホーチミン・旧3区のスアンホア(Xuân Hòa)にある南部女性博物館(Bảo Tàng Phụ Nữ Nam Bộ)で見つけたローカルスナップをご紹介します。
ベトナム南部の女性の歴史や文化、ファッションを紹介する博物館で、各時代のアオザイの変遷などを見ることができます。
さて、どのようなところなのでしょうか。
ホーチミン スアンホア(Xuân Hòa)南部女性博物館(Bảo Tàng Phụ Nữ Nam Bộ)

南部女性博物館はホーチミン中心地の少しはずれに位置します。
ベンタイン市場から車で10分程度のところで、無料で入館できます。

入り口には3月8日の国際女性デーを祝うボードが設置してありました。
ベトナムでは女性デーは大切な日で、カップルでプレゼントを贈ったり、会社から女性スタッフへプレゼントが配られたりすることがあります。

博物館の敷地内には、女性の活躍を讃える「ベトナム南部の母」の像が設置されています。
展示スペースがある建物に入ってみましょう。

アオザイの展示スペースです。
モダンでとても綺麗です。
アオザイはベトナムの伝統衣装で、現在でもイベント時や、学生の制服、銀行スタッフ、航空会社のCAさんなどがユニフォームとして着ている姿を見ます。
文化やアイデンティティを象徴する特別な衣装として受け継がれています。

各年代のアオザイが展示してあります。
一番左の水色のアオザイは1936〜1940年頃に流行したフランス風のデザインが取り入れられたものです。
以前のものよりファッション性が高くなっています。

こちらは1950年代後半〜1960年代頃のデザインです。
鮮やかな色合いですね。

1960年代のアオザイを着た女性の写真です。
時代を感じるいい写真ですね。

昨年ホーチミンで開催された国際的なミスコンテスト「Miss Charm Vietnam 2025」で披露されたアオザイです。

有名なアオザイデザイナーの作品も展示してあります。
ベトナム中部にあり青く輝くことで有名な「天国の洞窟(Động Thiên Đường)」の神秘的な美しさから着想を得てデザインされました。

そしてこれが21世紀の最先端のデザインです。
装飾があり、スリムでフィット感が増した感じがします。

ベトナムのチャム族の伝統衣装の展示もありました。


女性の政治闘争の歴史の展示スペースもあります。
フランスからの独立闘争やベトナム戦争時などに活躍した女性たちの歴史が展示されています。


婦人新聞(Phụ Nữ Tân Văn)に掲載のフランス侵略期における女性の生活に関する社説や、徴兵反対のビラなど、当時の貴重な資料がありました。

ベトナム戦争時の、南部開放民族戦線の旗です。
戦時下にNguyễn Thị Thiệt(グエン ティ ティエット)女史が縫製しました。


ベトナム南東部の労働者の闘争や、囚人たちによる闘争で、女性が戦う姿が描かれた絵がありました。

1970年代前半、政治犯の釈放、民主主義と自由の要求など訴える托鉢尼僧の方が来ていた服です。


他にも当時の女性たちが実際に使っていた品々も展示されており、歴史をより身近に感じることができます。


ベトナム戦争時、女性も戦闘に参加していました。
小銃、帽子、パラシュート、ハンモックなど、当時、軍から支給されていたものです。


ベトナム戦争時、対米抗戦を支持する旧東ドイツなどの海外メディアの新聞やポスターです。

4月18日までの限定の展示もやっていました。
ドンナイ省ターライのマー族の女性が作る、伝統織物(プロケード)を見ることができます。



鮮やかで美しい織物は、自然素材の染色から織りまで、すべて手作業で生み出されます。
マー族女性の知恵と暮らしが詰まった伝統織物です。


博物館を出て、周辺も少し歩いてみましょう。
博物館の前はVõ Thị Sáu通りが通っています。
Võ Thị Sáu(ヴォ ティ サウ)はフランス統治時代に活躍した革命家の女性で、10代と若く処刑されました。
女性の英雄の名前が付いた通りにこの博物館があるのも、象徴的に感じられます。

ホーチミンさんの像がある広場がありました。

ホーチミンで有名な日本語学校・さくら日本語学校がありました。
たくさんのベトナム人がここで日本語を勉強しています。

「三輪車および四輪の手押し車の通行禁止」の標識がありました。
シクロや荷物を運ぶ三輪車など、ベトナムらしい乗り物が対象になっています。


Nước Cam(オレンジジュース)20,000VND(約120円)で少し休憩しました。
市内中心地なので、郊外より5,000VNDくらい高いです。


ホーチミン市子供文化センター劇場(Nhà Thiếu Nhi Thành Phố Hồ Chí Minh)がありました。
習い事やイベントなども行われる施設になっています。



周辺には各国の領事館があったり、おしゃれなカフェやレストランがあります。


お腹が空いたのでランチです。
店先でお店のおばさんの客引きの手招きにつられて、思わず入ってみました。



Miến Gà(鶏肉の春雨スープ)50,000VND(約300円)と水を10,000VND(約60円)を頼みました。
Miến Gàはスープが少し濃く、美味しかったです。
戦争や独立闘争を戦い抜いた女性たちの強さと、織物などに見られる繊細で美しい手仕事の両方が印象的でした。
館内はとても綺麗で、静かにゆっくり見学できるのも魅力です。
よろしければ、散歩してみてはいかがでしょうか。
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参考:南部女性博物館 *ベトナム語、英語
南部女性博物館の公式HP
取材日 2026年4月2日
【執筆・撮影】岡部 祐樹|当サイトStep Jobs代表
ホーチミン在住10年以上。
ベトナムで働く日本人やベトナム人に向けた人材コンサルティング会社「Step Jobs」を経営。
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