ベトナムローカル日記|孤独な仏と呼ばれる寺|移住者が歩くホーチミン郊外の時間

観光ではなかなか見えないけれど、実はこんなベトナムが好き。
今回はホーチミン・旧ビンチャン(Bình Chánh)のビンロイ(Bình Lợi)にあるタンタム寺(Chùa Thanh Tâm)のスナップ写真をご紹介します。
別名、孤独な仏の寺(Chùa Phật Cô Đơn)と呼ばれるこの寺院。
さて、何があるのでしょうか。
ビンロイ(Bình Lợi)タンタム寺(Chùa Thanh Tâm)


境内への入り口には、立派で堂々とした門が構えられています。

門を潜った境内の景色です。
「孤独な仏」と呼ばれる黄金の仏像が奥に見えます。

観音像です。
門を潜ったところにあり、参拝者を迎えてくれます。


境内の中心にそびえる正殿は、赤い屋根と黄金の細やかな彫刻が目を引きます。

そして、正殿へ続く階段を登ると象徴ともいえる巨大な「孤独な仏」があります。
ベトナム戦争時に爆撃で寺院や周辺は壊滅されましたが、仏像は金箔に覆われたまま静かに座して残っていました。
戦争が悪化し参拝者が訪れなくなり、広い野原にぽつんと座る仏像を見て「孤独な仏」と民衆は呼ぶようになったそうです。

仏像は安置する台を入れた高さは約6mあり、かなりの迫力です。
一般の参拝者が入れるのはここまでで、奥に見える正殿には入ることはできません。

本殿前からの景色です。
孤独な仏はいつもこの景色を眺め民衆を見守っています。

タンタム寺は漢字表記をすると清心寺と書きます。
「タン Thanh」=清らか、「タム Tâm」=心という意味です。



寺院ではたくさんの僧侶を見ることができます。


寺院の敷地内には、隣接する仏教学院に在籍する尼僧のための宿泊施設があります。
学習と修行を終えた尼僧が自転車に乗りたくさん帰ってきていました。





バイクの音が絶えないホーチミンの街中とは違い、ここでは時間がゆっくり流れ静まり返っています。

寺院には軽食を取れるお店もあります。
お腹が空いたので入ってみました。

Hủ Tiếu Chay(精進料理のフーティウ)30,000VND(約175円)。
僧侶向けのメニューで、具の野菜やきのこが入った米粉麺です。

コーヒー風味のエナジードリンク・247も15,000VND(約90円)で飲みました。

周辺も少し散歩してみました。
郊外のどかな風景です。

ベトナムの追い越し禁止の道路標識です。
日本とデザインが違いますね。


いい感じの橋がありました。

ヤシの仲間の木々が茂り、荷物を運ぶ船が停まっています。
雨季のせいか、水位はかなり上がっています。


川では魚が取れるようで、網で捕まえる光景を見ることができました。



川沿いの道では、路上に露店が続き市場になっているところもありました。
食料品や衣類などのお店が並んでいます。




川沿いの景色はのどかで、眺めているだけで心が落ち着きます。
ホーチミン中心地から車で1時間と少し遠いですが、もし喧騒から離れて心を静める時間が必要でしたら、タンタム寺を訪れるのもいいかもしれません。
孤独な仏が見守る静寂な時間が流れています。
よろしければ、散歩してみてはいかがでしょうか。
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参考:Báo Giác Ngộ ホームページ *ベトナム語
タンタム寺の歴史や今後に関する記事
取材日 2025年11月12日
【執筆・撮影】岡部 祐樹|当サイトStep Jobs代表
ホーチミン在住10年以上。
ベトナムで働く日本人やベトナム人に向けた人材コンサルティング会社「Step Jobs」を経営。
現地で見つけたリアルな暮らしや街の魅力をスナップコラムで発信しています。
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